番号バンゴウ c4
分野ブンヤ 鋼構造の塑性域の挙動と終局強度
タイトル 実大振動台実験による建築鋼構造の脆性破壊過程解明と破壊抑止策の検証
その3.損傷制御シリーズの実験結果
著者チョシャ ○山口路夫(東京工業大学大学院)
 山田哲(東京工業大学建築物理研究センター)
 松本由香(横浜国立大学大学院工学研究院)
 小川信行(独立行政法人防災科学技術研究所)
 秋山宏(日本大学総合科学研究所)
概要ガイヨウ  本研究では、エネルギー吸収要素として座屈拘束ブレースを有する実大の損傷制御構造部分骨組を試験体として、慣性加力装置を用いた振動台実験を行った。座屈拘束ブレースは、鋼材、芯材長さおよび断面形状の異なる4種類を用いた、入力は、著名な2種類の強震記録波形(兵庫県南部地震神戸海洋気象台記録NS成分、十勝沖地震八戸港湾記録EW成分)を用い、Level1〜4の4段階の入力レベルを設定した。Level 1,2を通常、建築物の設計をする際に一般的に考慮する地震動レベル(設計レベル)、Level 3,4を設計レベルを大きく超える過大入力と設定した。
 実験結果から、設計レベルで想定するLevel 1,2の入力、過大入力を想定したLevel 3,4ともに主体構造に組み込まれたダンパーが有効に機能し、ダンパー芯材が破断しない限り、損傷制御構造は破壊の抑止に十分有効であることが実験的に検証された。
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